ホーリーバジル(ガパオ)

学名:Ocimum tenuiflorum、Ocimum sanctum

英名:Holy basil、tulsi

別名・和名:トゥルシー、神目箒(カミメボウキ)

原産地:熱帯地域

分類:シソ科・メボウキ属

ホーリーバジルは、メディカルハーブの代表的な存在です。インドの伝統医学アーユルヴェーダでは「不老不死の霊薬」とされ、その薬効で人々の心と体を長い間癒してきました。

ヒンドゥー教では女神ラクシュミーの化身とされ、聖なる植物として崇められています。死神を寄せ付けない植物として家を守る効果があるとされることから、今でもヒンドゥー教の寺院の回りにはたくさんのホーリーバジルが植えられています。

また、財運をよい縁起のよい植物として、メキシコではポケットに入れて持ち歩くこともあるそうです。

ほかにも、味にクセがないことと、葉っぱの効果効能から、ガパオなどのタイ料理や、ハーブティーとしても利用されることで知られています。

スイートバジルよりも香りが強く、スパイシーな刺激の中にミントのような清涼感が広がることが特徴です。

加熱しても風味が飛びにくいことから、ハーブティーや炒めもの、揚げものに重宝されます。摘みたてのフレッシュバジルをふんだんに使ったタイ料理の定番、バジル炒めに使われるのもホーリーバジルです。

また、香りの成分である「リナロール」には心をリラックスする効果があるとされ、不安やストレスを解消する効果があるとされます。

そのため、エッセンシャルオイルは、アロマテラピーやアーユルヴェーダのほか、香水や化粧品の香り付けに利用されます。

効能

美容、アンチエイジング効果

近年注目されているのは、ホーリーバジルの美容や身体的な老化の防止(アンチエイジング)への効果・効能です。

主成分のオイゲノールやカリオフィレン、ウルソール酸といった抗酸化成分が、ストレスホルモンのコレチゾールを抑制し、若返りのホルモン「DHEA」を活性化させるといわれています。

抗菌作用

葉っぱに含まれるエーテル(ジエチルエーテル)には、強力な抗菌効果があり、黄色ブドウ球菌や大腸菌などの繁殖を防ぎます。

ホーリーバジルのこれらの有効成分が、免疫機能と新陳代謝を高め、生活習慣病やインフルエンザ、風邪の予防のほか、頭痛、呼吸器の疾患、肝機能の低下、胃炎、むくみ、冷え性など体の不調を和らげ、根本的な体質の改善へと導いてくれます。


ホーリーバジルは、「アダプトゲン」の1つです。アダプトゲンとは、「副作用がない(無害)、様々なストレスに対しての抵抗力を高める、体調(生理機能)を整える」という3つの条件をもったハーブのことを指します。

1940年に頃から研究が進められ、1947年にニコライ・ラザレフ博士によって「体に悪影響を与える物理的、化学的、または生物学的なストレッサーを、非特異性の抵抗力を高めることによって撃退するもの」と定義されました。

インド発祥のアーユルヴェーダでは、ストレスの緩和や、体の生理機能を高めるために、古くからホーリーバジルが利用されてきました。

また、近年の研究によって、その効果が実証されつつあります。